コーヒーの出し殻を使って庭の肥料を作る方法

   コーヒーの出し殻を、園芸に役立つ肥料に変える方法はいくつも存在します。ここでは、その中から5つの方法をご紹介しましょう。

   ガーデニングをするにあたり、お金を節約したいと思う方は多いと思います。そんな時、最も便利でコスト削減可能な方法は、本来捨ててしまうものを利用して植物を健康に保つことです。これがコーヒーの出し殻の魅力なのです。経験豊富な園芸家たちは、土壌を改善してより健康な植物を育てるために、出し殻を取っておくのです。

   正しく投与すれば、コーヒーの出し殻は庭の土壌に必要不可欠な栄養素(窒素、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウムなど)を補填し、土の圧縮を防ぎ、保湿性を向上させ、ミミズなどの土壌に住む益虫を誘致することができます。

   成功の秘訣は、コーヒーの出し殻を正しく投与する方法を知ることです。庭で出し殻を活用するには様々な方法がありますが、ここでは5つのレシピをご紹介するので、ぜひお試しください。

   注:コーヒーを飲む機会が少なく出し殻が溜まらない場合は、近隣のコーヒーショップに問い合わせてみるのもひとつの手です。出し殻がゴミにならず庭で活用してもらえると知れば、喜んで譲ってくれる店もあるでしょう。

コーヒーの出し殻を使用した自家製肥料の作り方
レシピ1:コーヒーの出し殻、シナモン、炭酸水

   インターネット上でも有名なこの堆肥のレシピに必要な材料は、3つの基本的な材料のみです:コーヒーの出し殻、シナモン、炭酸水(ろ過された水道水でも同じように作成可能です)。

レシピ2:土壌に直接コーヒーの出し殻を混ぜる

   単純に済ませたい場合は、間の手順をすべて省略し、土壌に直接コーヒーの出し殻を混ぜてしまいましょう。表面から5センチ程度の土に混ぜ込むか、上から振りかけてゆっくり土壌に浸透させてください。

   ただし、必ず細かく砕いて薄く撒くようにしてください。出し殻の塊が大きすぎると、土の上に防水の壁を作ってしまうことになりかねません。

レシピ3:コーヒーの出し殻で「お茶」を作る

   堆肥のお茶は、土壌の栄養価を高める最善の方法です。20リットルほどのろ過された水の中に、2カップのコーヒー出し殻を加え、「お茶」を作りましょう。一晩寝かせれば完成するので、直接植物に投与してください。葉面に散布したい場合は、「お茶」をろ過して出し殻を取り除き、スプレーボトルに入れて直接葉にかけてください。

レシピ4:コーヒーの出し殻をミミズ堆肥に取り入れる

   既にミミズ堆肥をお持ちの場合は、コーヒーの出し殻を加えてみてください。酸性に傾きすぎてミミズを刺激することのないよう、1カップずつ加えましょう。ミミズがすぐに動き出し、出し殻を強力な天然肥料であるミミズの糞に変えてくれるはずです。

レシピ5:コーヒーの出し殻を堆肥にする

   結果が出るのに時間がかかっても良い方は、堆肥にコーヒーの出し殻を加えてみてください。色は茶色でも、出し殻は「グリーンな素材(環境に優しい素材 )」で、枯れ葉や新聞紙とうまく混ざり合います。数か月も経てばコーヒーの出し殻が分解され、土壌の改善に役立つ肥料として庭に投与することができるでしょう。